株式会社サンクルでは木彫りの熊の買取をおこなっております。
「趣味で集めた木彫りの熊を処分したい」「木彫りの熊を処分したいけど、捨てるのはちょっと・・・」という方はお気軽にお問い合わせください。
木彫りの熊とは
木彫りの熊は大正時代から昭和初期にかけて、北海道で制作が始まったとされる木工品です。
木彫熊や熊彫とも呼ばれています。
起源は農閑期に副業として農民が木彫りの熊を作り始めた八雲地区のものと、アイヌの伝統文化をベースに制作された旭川地区の2つがあると言われています。
木彫りの熊の買取価格を決める3つのポイント
木彫りの熊の買取のポイントは制作された場所(産地)や作家などがポイントになります。
有名な作家の作品であっても、割れていたり状態の良くないものは、買取価格が低くなってしまったり、買取ができない場合もあります。
ただ、ご自身で修復をしてしまうと、割れていた状態のものよりも評価額が下がってしまうこともありますので、割れなどがある場合でも、そのまま買取の見積りをとられるのが良いと思います。
それでは、買取価格のポイントとなる点を詳しくご説明します。
(以下の3点に当てはまらない木彫りの熊は買い取れないというわけではありませんので、一つの目安としてご参考下さい。)
八雲で制作された木彫りの熊
1924年に北海道の八雲町でスイスの木彫り熊を参考にして作られたものが、日本で最初の木彫りの熊と言われています。
そのため、戦前につくられた八雲の木彫り熊は人気があります。
「やくも」の焼印がある木彫りの熊
脚の裏に「やくも」という焼印があるものは、戦前に八雲で作られたものである可能性があります。
「やくも」の焼印があるものは品評会で評価の高かったもので、買取価格も高くなる可能性があります。
「毛彫り」や「面彫り」の手法で制作された木彫りの熊
「毛彫り」は日本画家の十倉金之(雅号:寒山)が木彫りの熊に日本画の手法を導入したのが始まりです。
「毛彫り」は、毛の生え方が綺麗なハの字になっていたり、見られることを意識して、あえて実際の熊の毛の流れと異なった表現をしている点が特徴になります。
背中の突き出た部分(肩の頂点)から放射線状に毛が流れるようにすることで立体的に見えるようにする菊型毛(きくがたけ)という手も用いられています。
「面彫り」はカットした面で熊を表現する手法で、戦前は「荒彫」とも呼ばれていました。
面彫りは以下のようないくつかの手法の総称になります。
- 柴崎重行(柴崎彫り)
- 引間二郎(カット彫り)
- 加藤貞夫(一刀彫り)
八雲の毛彫りと面彫りに関しては八雲町郷土資料館のYouTube【八雲木彫り熊チャンネル】ですごく分かりやすくご説明されています。
八雲木彫り熊チャンネル
名工が作った木彫りの熊
木彫り熊の名工と呼ばれる作家はたくさんいらっしゃいます。
特に「八雲系」と「旭川系」の作家さんが人気があります。
その作家さん達の一部を以下にご紹介します。
八雲系
- 伊藤正雄
- 十倉金之
- 柴崎重行
- 茂木多喜治
- 引間二郎
- 加藤貞夫
- 中里伊三郎
旭川系
- 松井梅太郎
- 砂澤一郎
- 空知龍夫
- 藤戸竹夫
鮭をくわえていない木彫りの熊
「木彫りの熊といえば鮭をくわえている」と連想される方も多いと思います。
実はこの「鮭をくわえた木彫りの熊」のほとんどは戦後、特に昭和30年から40年代に北海道に観光客が増えた時期に、お土産用として大量に作られたものです。
八雲系の戦前の木彫り熊はこの「鮭をくわえた熊」はほとんどありません。
サケをくわえていない熊のお話(八雲町役場サイト)
お土産用に大量生産されたものは、買い取ることが難しいものになります。
木彫りの熊の買取事例
木彫りの熊は1点で高い値段が付くものは多くありませんが、制作された場所や有名な作家の作った作品などは1点で高い買取価格になる場合もございます。
木彫りの熊の無料引取り
お土産用に大量生産された木彫りの熊や有名な作家の作品ではない木彫りの熊は買取が出来ない場合が多くあります。
買い取りが難しい木彫りの熊であっても、数十個まとめて数百円から数千円で再販売できる場合もあります。
そのように再販売できるものは多くあるのですが、再販売するために必要な保管費用、運搬費用、販売にかかる人件費などの経費を考えると、買取をするのが難しくなります。
「故人が楽しみで集めたものなので、処分はしたいけれど、捨てるのはちょっと・・・。」という場合は、無料で引き取りさせていただいております。
当社にお送りいただき、無料で引き取りをさせて頂いたものは、下にご説明しますようにリユースします。
障害福祉施設との提携
先程ご説明しましたように、買い取りが難しい木彫りの熊のほとんどは再販売できたとしても、1体数十円~数百円程度となるものがほとんどです。
ただ、趣味で集められている方の中には、一般的な市場ではほとんど価値がなくても、その方にとっては1,000円~数千円の価値を感じられる木彫りの熊もあります。
そういった方へネット販売することでリユースします。
当社では、このネット販売をするための作業を、障がい者福祉施設様へ委託して、売上の一部を業務委託料としてお支払いしています。
このようにして、引取りさせていただいたこけしをリユースすることに加えて、障がい者施設様へお仕事を依頼することでの社会貢献にも活かせればと考えています。
海外へ輸出
買い取りが難しい木彫りの熊の多くは、ネットで販売をしても売れ残ります。
ネット販売で買い手がつかないものは、海外へ輸出することでリユースします。
当社では、日本国内にある輸出業者様へお渡しするので、どの国に送られるのかは分かりません。
ただ、どの国に行くにしても、新しい持ち主の元で大事にされることで、収集されていた方も喜ばれるのではないかと思います。
お問い合わせ
「土鈴を売りたい」「土鈴を引き取って欲しい」という方はお気軽にお問い合わせください。